ある夜のできごと。

それは曇り空で月もなく、異様に暗かった夜のことでした。

すっかり仕事に熱中(?)してしまい、
夜更けに一人家路を急いでおりました。

3月とはいえ相変わらずの寒さに思わず体を震えさせたその時、
私の視界になにやら光る奇妙なものが飛び込んできたのです。

きゃー。

黒猫(の目)でした。

そりゃもうびっくりでしたよ。
暗闇に黒猫ですからね。

黒猫のほうもかなりびっくりしたらしく
すごい猫背になってました。(ふくろうみたいだった)

でも結局黒猫が逃げ出さなかったのは
金魚のにおいが染み付いていたからかしらん?

ゴミ捨て場に粗大ごみが増えてきて
思わず春を感じてしまう学生の町多摩の夜の出来事です。